本研究用風洞は、長大構造物の耐風性の研究、車体、飛行体、船体及び流体機械要素の流体力学的研究、流れの境界層や乱流構造の研究、大気拡散・汚染の予測、建物周辺や室内の気流分布の研究並びに風力エネルギー利用に関する研究等、風洞実験を必要とする研究目的に適するよう特徴を有し、各種研究・実験に寄与しています。

風洞の名称
研究用風洞
製造年
1981(昭和56)年
製造会社
三菱重工業株式会社
特色
1.可動式変流翼を旋回することにより、水平回流型と吹放し型の2形式に切り換えられる。
2.各種実験に対して最適な模型寸法と風速を選択できるように、大小2種の測定胴を交換使用できる。
試験能力
模型の寸法・重量等模型投影面積が測定胴断面積の5%以下
地面模擬の方法乱流格子とラフネスブロック
可能な試験項目4分力(6分力)、多点圧力計測、非定常空力、空力騒音、換気効率、乱動計測、可視化
その他昇降ターンテーブル
学外者利用
の可否
風洞
測定胴断面寸法
A:1.8m×1.8m
B:1.2m×1.2m
測定胴長さ
A:9.5m
B:3.5m
風速範囲
A:2〜20m/s(回流型)
  1〜10m/s(吹放し型)
B:5〜50m/s(回流型)
速度偏差
±1.0%以下
気流偏向角
±1.0°以下
気流乱れ度
0.5%以下
送風機
形 式
軸流単段送風機
口 径
2mφ
動 翼
8枚翼固定ピッチ
風 量
72m3/s (760 r.p.m)
全 圧
70oAq (760 r.p.m)
電動機
形 式
分巻直流電動機
定格出力
D.C. 220V, 75KW
回転数制御方式
サイリスタ・レオナード方式
(パルスゼネレータフィードバックによる回転数デジタル制御)
制御範囲
7.6〜760 r.p.m
風速計測

ピトー管
風洞内の風速や基準速度圧、基準静圧の測定にはピトー管(JIS規格)を使用することが可能です。

5孔ピトー管
球状の先端を持つピトー管で、・EEO次元の流れに対して、流速のみでなく風向や静圧の測定が可能です。

熱線流速計
ピトー管と比べてプローブ先端が気流に及ぼす影響が小さいため、局所的な流速を測定する際に使用することができます。また、応答性が良いため高周波数での流速測定にも適しています。

   

クリモマスター風速計
先端にプローブを取り付けることで風速・温度・湿度を容易に測定することが可能です。測定可能範囲は風速0.1〜25.0m/s、温度-10.0〜60.0℃、相対湿度3.0〜98.0%です。

   
圧力計測

(微)差圧計
風圧測定や速度圧測定には差圧計を用いることが可能です。差圧レンジ200Pa。

自動多点切替器
多数の測定点において風圧を測定する際には自動切替弁を使用することが可能です。マノメータへのアウトプットは1経路で、切替弁へのインプット経路が一定の時間間隔で自動的に切り替わります。最大で30chまでの測定が可能です。

手動多点切替器
自動多点切替器と同じく、多数の測定点がある風圧測定等に使用する事が可能です。最大で50chまでインプットの経路を変更する事ができます。

振動計測

振動計
レコーダを組み合わせることで面倒な設定が必要なく、軽量センサを使用して変位、速度、加速度が測定できます。PC上でFFT解析も可能です。

   
トラバーサ

1,2,3軸直動システム
プローブ等を電動で移動させる際にはトラバーサを使用することが可能です。風洞上部窓には鉛直方向1軸トラバーサを設置。


また、床置きタイプのトラバーサを2台組み合わせることで2次元の移動が可能です。


さらに天井部の2次元レールに専用の鉛直可動アームを設置することで3次元の移動計測が可能です。精度1/20mm。

可視化

スモークワイヤー
風洞内において気流の可視化を行う際、スモークワイヤー法を用いることが可能です。流動パラフィンを塗布したニクロム線に電流を流すことでパラフィンを気化させてトレーサを注入します。細いワイヤーからトレーサを注入するため気流が乱れにくく、流線が比較的見えやすい手法です。

煙発生器
煙発生器を用いてトレーサを発生させ圧送することも可能です。気流を乱さないためには風洞外に設置してダクトで注入する等の工夫は必要ですが、スモークワイヤー法と比較すると比較的長時間にわたり大量のトレーサを注入し続けることが可能です。別途、光源を用意すればPIV計測、LDV計測のシーディングとして有効です。

グリーンレーザー照射装置
可視化用の波長532nmグリーンレーザーシート光源です。煙発生器との併用でトレーサ粒子にシート状にして照射し、流れ場の観測が行えます。
アングルユニットにより照射角度の調節が可能です。
出力:100mW

データ処理
   

データロガー
最大28chでデータ収集が可能です。サンプリング周波数は400kHzまで可能で、FFTを用いた周波数解析も行う事ができます。

   

平面図

鳥瞰図

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